Contemplation Field of MichiroJohn

Chapter4-1


W−1.Live(生きる)
 
 

   

Ikiru ( 1952 )[da] 邦題「生きる」 by Akira Kurosawa[db]

   

---- Dying is likely the best art of any lives.

( 死ぬことはおそらく生命体における最高芸術である)

   

 カレらの話を総合すると、どうも地球種族を含めた新興種族たちはシメル人とマリス人という2大宇宙勢力の微妙な勢力均衡の狭間で生きていかねばならない定めにあるらしい。彼らの『教皇子午線( Demarcation of The Universe )』は宇宙に新たな知的生命体が生まれる度にその位置を変え、新たな騒乱の火種となってきた。我々は彼らのどちらにも与せずに、そのパワーバランスを的確に見極めながら強い方に味方するのが得策だろう。可能なら彼ら以外の第3勢力と連携を取ることも必要だ。第3勢力の筆頭はクエル人だ。ハラヘル人もシメル人に服属する第3勢力だ。彼らの言葉は聞けないことはないので、連携は不可能ではないだろう。

 幸いにして、日本には巨大勢力の狭間で巧みに生き残って最終的にはショーグンにまでなった人物がいる。徳川家康だ。我々は彼の生き方を参考にするとよいだろう。歴史というものは思想や技術力を変えながら基本的な部分では同じことを繰り返しているもので、例えば2500年前の兵法家である孫子の述べる戦略・戦術は現代でも通用する。孫子いわく、『戦略は戦わずして勝つことを第一とする』、『優れた戦術家は防御がうまい』などだ。エイリアンと戦って勝つ、エイリアンと戦っても勝てないからカレらの言うことを聞くなどではなく、どのように対処すれば地球の安全が保たれるのかをまず考え、そこから導き出される戦略なり戦術を実践していくべきだろう。孫子いうところの『敵を知り、己を知れば百戦危うからず』だ。我々の歴史は多分にそれらに解を与えてくれる大きなヒントとなってくれるに違いない。

 

Figure Bk; Survived Sengoku Warloads in Japan

  

A. Ieyasu Tokugawa ( 徳川家康 )              B. Masayuki Sanada ( 真田昌幸 )                         C. Motonari Mouri ( 毛利元就 )

 

In 15AD to 16AD, Japan was in Internal wars ( Sengoku Period ). Most of warloads were going to be destoryed, they could have survived.

A. Tokugawa ( 徳川 ) was a man to establish Edo shogunate ( 江戸幕府 ). The prosoerity of Tokyo was mostly depended on his success. He

  served Imagawa ( 今川 ) at first, then served Oda ( 織田 ), then served Toyotomi ( 豊臣 ), and became a shogun to the end. He had tough-

  ness to wait for a fair chance of victory.

B. Sanada ( 真田 ) was a man to serve Takeda ( 武田 ) warload. He lost his status to be against Tokugawa, but his descendents could survive

  because his sons had served to both Tokugawa and his opponents. He was quite good at surviving between powerful warloads.

C. Mouri ( 毛利 ) was a Sengoku warload in far west of Japanese main island. As he left a will not to try to unify a country, which his sons and

  grandchild followed, they all survived. His descendent was still survived as an owner of golf course next to my home town.

 

 宇宙人が現れてきたとして、我々はまず何をするべきか?

----結論から言うと、我々はカレら宇宙人を見ても何もしなくていい。それは宇宙人同士の問題であるからだ。カレらの基本には観察的態度というものがあり、現実社会には直接的な影響を与えないというのがカレらの基本姿勢だ。カレらが真に脅威になってくるのは地球社会が超光速の宇宙航法を開発し、各地に宇宙艦隊を派遣しうるほどの科学技術力を持ってからだろうと考えられる。それは泥沼の宇宙覇権抗争に巻き込まれるということでもある。

 第3勢力の中には、そのような状況を鑑み、全く宇宙艦隊を所有しない種族もいるらしい。ドーモ人などがそうだ。クエル人も最初はそのような種族であったらしいが、途中からマリス人に艦隊を渡されて実戦力を持つようになった。シメル人の圧迫があったためと考えられる。マリス人はシメル人に対抗するため、第3勢力の強化に余念がないようだ。我々はこのような覇権争いを利用してうまく生き延びねばならない。

   

   

   

 

Reference >>

da.  ^  Ikiru_( To Live )

db.  ^  Akira Kurosawa